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■ 5月25日公開 【浅草】「ADVENTURES 2nd」楽日レビュー

■ 5月16日公開 【浅草】「ADVENTURES 2nd」初日レビュー

■ 5月 6日公開 【浅草】「ADVENTURES 1st」楽日レビュー

■ 4月26日公開 【浅草】「ADVENTURES 1st」エトセトラ

■ 4月21日公開 【浅草】「ADVENTURES 1st」初日レビュー

■ 4月20日公開 【浅草】「リクエスト大会」演目支援情報

■ 4月15日公開 【浅草】「FEMME FATALE 3rd」楽日レビュー

■ 4月 2日公開 【浅草】「FEMME FATALE 3rd」初日レビュー

■ 3月17日公開 【浅草】「FEMME FATALE 2nd」楽日レビュー

■ 3月11日公開 【東日本大震災】あの日から12年…
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【浅草】「ADVENTURES 2nd」楽日レビュー

 「2nd」はゴールデンウィークを挟んだこともあり、楽前までで「ダブル」3回を含む10回の「大入り」を記録する賑わいが続いた。

 そして、浅草に4年ぶりに神輿渡御が戻って来た「三社祭」で大変な人出の土曜日に重なった楽日。もちろん場内も1回目からほぼ満席、立ち見もずらりと並ぶ大賑わい。本公演最速の2回目3景で「大入袋」の披露があり、さらに「ダブル大入り」を経て、場内も熱を帯びる最終回7景で「トリプル大入り」達成の披露となった。コロナ禍を乗り越え、賑わいを取り戻した確かな光景が広がった楽日の一日をプンラスで観劇。


<楽日ひとことレビュー>
【1景=樋口みつは】
伝統のコミカルトップ景を、ワニのしばき方も勇ましく大いに盛り上げてみせていただいた。
行きの移動盆やベッドでも、細かいシチュエーション演技を折り込みつつの勢いのあるステージング。
立ち上がりでの堂々たる「客席あおり」も見事に、2周年週を走り抜けてみせてくれた。


【2景=沙羅】
盲目を装う女性の水袖と長剣さばきの「動」のステージから、
手探りで花道から前盆をたどる「静」のステージのコントラストはさすがの一言。
目が見えることを明かしてからの、立ち上がりでの視線を生かした演技も美しい。
ようやく「第2楽日」まで来た長い旅路のつつがなきことを願うばかりである。


【3景=椿りんね】
ムトーおじさんを翻弄する天真爛漫なお転婆少女役を、
豊かな表情を伴った快活なステージングで明るく演じ上げてみせてくれた。
トリコロールを意識したベッド着も景イメージを高め、
ちょっとおしゃれな雰囲気を漂わせながらの弾けるような戻りの移動盆も楽しいステージであった。


【4景=早乙女らぶ】
気高く神秘的に始まり、次第に加速していくダイナミズムと、カタルシスのあるエンディングの群舞。
そして神々しさをまとっての行きの移動盆と、主人公に没入しての演じぶりが印象的であった。
威厳の中に慈愛を感じさせるベッドや戻りの移動盆も、
テッパン曲に乗せた堂々の中トリのステージングであった。


【5景=武藤つぐみ】
ドラッグをキメる狂気のキャラクターを、持ち前の憑依系の演技で見せた後、
十八番のエアリアルをリングで飛んだ20日間。
初期のころはヒヤリとするシーンも見受けられたが、
バリエーションをいくつも展開しながらの空中戦に、拍手を贈りたい。


【6景=広瀬あいみ】
ベテラン二人組だからこそ紡がれる息の合ったツインダンスは、
お二人の間に、まるで声なき声が交わされているかのようで、
身も心も委ねられるような安心感の中で拝見させていただいた。
ベッドや立ち上がりでの滑らかな緩急のある、そして一切の無駄のない丁寧な演じぶりに、
月並みな表現で恐縮であるが、「うまいなぁ…」という感想を拝見するたびに抱かせていただいた。


【7景=南まゆ】
「南まゆさん」というより「まゆちゃん」と呼ぶのがふさわしい、
元気いっぱいの群舞から、清々しい青空が広がるようなベッド、
そしてデビューステージでも同じ曲であった立ち上がりと、思い出をたどりつつ、
ここまで確かな月日を重ねてきたことが伝わる、見事な大トリのステージであった。


<楽日あいさつ>
 熱い手拍子が響くフィナーレから拍手のうちにオペラ幕が下りると、恒例の“督促手拍子”が鳴り響く間もなく、再びオペラ幕が開く。大トリを務め終えた南がマイクを握り、「楽日あいさつ」へ。

【南まゆ】
「本日は浅草ロック座にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。
 本日『ADVENTURES 2nd』公演、千秋楽を迎えることが出来ました。誠にありがとうございます。
 最後に一言ずつ、1景から踊り子さんにコメントを頂きたいと思います。」

【樋口みつは】
「1景を担当しました樋口みつはです。ワニです(笑)。
 1景、本当に楽しかったです。毎日ワニのことを考えていたんですけど、
 らぶ姐さん、まゆ姐さんと、どうやったら楽しんでもらえるかなとか、
 どうしたらおもしろいかなっていうのを、出番前も終わった後も反省会をしたりして、
 ダンサーさんもすごく真剣にシナリオを考えてくださって、
 恐竜役として本当にお疲れの中、つぐみ姐さんがぬいぐるみに入ってくださったり、
 みなさんも意図を分かろうとして、ちゃんと笑ってくれたり、
 本当にみなさんの力で、とても私的には最高の一員になれました。
 ベッドも私らしく出来たと思います。信じてくださったプロデューサーさんや、
 先生方、姐さん方にとても感謝しています。
 そしてトリプル大入りも初めて味わったんですけども、
 本当にみなさま足を運んでくださって、ありがとうございました。
 ワニはまだあと20日間あるんですけど、応援よろしくお願いします。
 本当に20日間ありがとうございました。」

【沙羅】
「2景を担当させていただきました沙羅です。
 『2nd』も20日間ありがとうございました。
 明日からも、ワニも一緒にロングで頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。以上!」

【椿りんね】
「3景を担当させていただきました椿りんねです。
 まずゴールデンウィークに、こんな特別な場所で過ごせるなんて、
 信じられない夢みたいな気持ちだったんですけれども、
 この『ADVENTURES』という公演は、私が踊り子になることを決意した時に、
 客席からあそこに立ちたいなって思ってステージを眺めていた公演で、
 その面接に行った時にもやっていた公演で、
 その公演をその時客席から眺めていたつぐみ姐さんの隣で踊らせていただけて、
 すごくとっても幸せでした。
 他のメンバーも、7景とかフィナーレとか踊っていて、このメンバーと一緒に冒険が出来て、
 本当に幸せだったな、すべての日々が愛おしかったなと思います。
 明日からは大阪東洋ショー劇場におります。みなさま、よろしくお願いします。
 20日間ありがとうございました。」

【早乙女らぶ】
「はーい、4景を担当させていただきました早乙女らぶです。
 私もゴールデンウィークに浅草ロック座さんに乗せていただけるなんて夢のようで、
 夢のような日々だったし、お姐さんたちも後輩ちゃんもダンサーさんたちも、
 チームワークが本当に抜群で、毎日毎日楽しい日々を過ごさせていただけて、すごい幸せでした。
 4景は、ストリップって全裸になるけど、心も丸裸になるところが大変だったりするんですけど、
 一番そこが好きなところで、今回の4景は本当に本当に本当にその、自分の中のつらい気持ちとか
 みんなの感謝とか、すべてを少ない振りに込めて演らせていただいたところがあって、
 新しい自分を見つけられたなって…なんかうまく言えない、ゴメン(笑)。
 うまく言えないからツイッターに書く!ムズい、ムズい。
 ゴールデンウィークのすばらしい週に中トリをさせていただいたんで、
 ちゃんとしゃべろうと思ったけど、やっぱ無理でした(笑)。ツイッターに書きます。
 すごい、本当にありがとうございました。」

【武藤つぐみ】
「제 이름은 武藤 입니다. 안녕하세요.
 最近覚えた日本語は…最近日本語覚えたのは、褒めると伸びるタイプです(場内笑)。
 감사합니다!Tomorrow, See you again!次の方、どうぞ。」

【広瀬あいみ】
「6景を担当させていただきました広瀬あいみです。
 今週も応援ありがとうございました。メイン景は憧れの沙羅姐さんと二人でダンスで、
 本当に貴重な20日間を過ごさせていただいたなと心から思ってます。
 シンクロ率を二人ですごい高めたいなって、『1st』のお勉強をした時から思っていて、
 たくさんビデオを見て、とにかく練習しました。
 途中尊い時間もあって、すごい幸せな時間を20日間過ごせたなって思います。
 ベッドショーでは、普段自分でウィッグをかぶることとかなかったりとか、
 耳とか着けることもなかったんですけども。
 そして私ごとですが、次のコースは6月1日から10日間、川崎ロック座に乗せていただきます。
 そこで周年週を迎えさせていただくので、よかったら応援よろしくお願いします。」

【南まゆ】
「7景を担当させていただきました南まゆです。
 みなさま20日間、応援そしてたくさんのご来場、誠にありがとうございました。
 千秋楽を出演者全員で迎えられたこと、本当に感謝しております。
 『ADVENTURES』という名の冒険は、夢と憧れと、未来も過去も、いろんなものが詰まって
 たくさんの偶然が重なって、奇跡のような大冒険でした。
 ゴールデンウィークの公演は2年ぶりなんですけれども、コロナ禍をみんなで乗り越えて
 今日も夢みたいな景色を見せていただき、とても幸せに思っております。
 この大冒険を、これからのストリップのステージに生かせるように、
 みなさまにこれからも楽しいステージをお届け出来るよう、一人一人頑張っていきますので、
 今後とも、よろしくお願いします。ありがとうございました。」


 そして「2nd」の無事の千秋楽と「トリプル大入り」を祝う「三本締め」が南の音頭で打たれる。アンコールウォークは「トリプル」にちなんで本日は、本舞台から前盆を3周回ることに。案の定、フィナーレ曲が早終わりするが、とっさの対応で音楽もアンコール。本舞台に戻った冒険者たちにオペラ幕が下り、上手・下手からリボンが降り注ぐと、冒険譚の第二章はその幕を下ろしていった。


(敬称略・観劇日:2023(令和5)年5月20日(土))

【浅草】「ADVENTURES 2nd」初日レビュー

 「ダブル大入り」での大団円で有終の美を飾った「1st」楽日から一夜が明け、新たな冒険の旅が始まる「2nd」初日を迎えた。「新たな旅」と言っても、昨夜の「楽日あいさつ」で沙羅さんは「3rd」までの「スーパーロング出演」を表明している。「スーパーロング」はご自身としては約3年前の2020年7-9月公演「PEACE LOVE ROCK」の「62日間」以来となり、「大の月」の配置の関係で今回は「61日間」と1日及ばないものの、去年5-6月公演「Daydream」の赤西涼さんの「61日間」に並ぶものとなる。

 沙羅さんにとっては2か月・3シーズンに及ぶ長旅の「第2初日」、そして共演者にとっては正真正銘の「初日」となる連休谷間の一日をプンラスで観劇。


【1景=樋口みつは】
新探検隊長の樋口は、笑顔でかわいらしく登場…と思いきや、
南隊員のお尻に噛みついたワニをはぎ取ると、またがってタコなぐりにする荒業を見せ、
さらにワニの両手を持って下手袖へとブン投げてみせる。
音楽が変わって6人が舞い継ぐ間、本舞台中央にてゴールドリボン飾りがついた
カーキ色の短丈トップスに超ミニGパン、爬虫類柄のニーハイブーツに替え、
移動盆にての立ち姿からひざつきに姿勢を下げて進み出てくる。

前盆にての立ち姿で音楽を渡ってのベッド前半、
「片ひざつき片ひざ立て」から四つんばい、さらに腰を下ろして「L」のポーズを切ってみせる。
両ひざ立ちに起き上がり、ついで腰をついてGパンを脱ぐと
「片ひざつき片足横伸ばし片手差し上げ」のポーズを決め、
両ひざ立ちから上体を後ろに倒し、あお向けでの両足交互振り上げで動いていく。
さらに腰上げでの片足振り上げのポーズを切り、
両ひざ立ちから腰をついて、四つんばいからうつ伏せになって音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、両ひざ立ちに起き上がってのハンズアップから
「片ひざつき片足伸ばし片手差し上げ」と「横開き」「スーパーL」のポーズを切り、
音楽に合わせたリズムで上げ足での激しいキックを繰り返した後、
「片ひざつき片ひざ立て」での動きから「3点支持」と「L」のポーズをリピートして決めて見せる
そして花道を駆け足で戻り、本舞台下手、上手で場内を煽ると、
移動盆に乗っての立ち姿で大きく激しく舞って、閉まる銀幕の陰へと姿を消していく。


【2景=沙羅】
スーパーロングの第二章。すっかり柔らかくなった水袖、そして引き続き鋭い長剣の舞。
2曲目の黒扇子を扱って舞い継ぐバックが、南・広瀬の2人ともに演出変更。
その間を抜けて、移動盆にての立ち姿で沙羅が進み出てくる形に。


【3景=椿りんね】
ブロンドの自毛の二代目「ザジちゃん」は、武藤おじさんを無邪気に翻弄。
花道でマシンガンを乱射して本舞台中央へと戻り、音楽を渡る。
音楽が変わると、武藤の一人コミカルシーンで繋いだ後、
トリコロールリボンを頭に着け、胸や両二の腕にトリコロールリボンがついた
白ワンピース風ベッド着に替えた椿が、本舞台下手奥から登場し、
武藤と入れ替わって上手から下手へと展開。
下手では前ツラに腰掛けて遊んでから、いったん中央へと戻り、
看板に立ち寄ってから花道を歩いて前盆へと進み入る。

音楽が変わってのベッド前半、両手を広げての立ち姿から腰を下ろして両ひざを軽く曲げ立て、
ついで身体を横に流した姿勢から両足を振り上げて体勢を入れ替え、
「片ひざつき片足横伸ばし」の座り姿や両足浮かせ上げなどを経て、伏せた姿で音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、上体を起こして両ひざを軽く曲げ立てたところから、
「片ひざ曲げ片足横伸ばし」や両ひざ立ち、四つんばいでのあおり上げで動いた後、
「片ひざつき片足横伸ばし片手差し上げ」や「横開き」「L」のポーズを切り、
さらに「L」の上げ足を上げ下げする動きで見せていく。
ついで「片ひざつき片足横伸ばし」の座り姿から立ち上がり、
花道を横に開きつつ戻ると、移動盆に腰掛けた姿から立ち上がっての手の振りの後、
ベッド着を下ろして両手を広げ、投げキスを披露してみせるとオペラ幕が下りてのエンディング。


【4景=早乙女らぶ】
赤と黒の群舞は、トレードマークの笑顔を封印して緊張感をまといつつ舞い進めてみせる。
花道で両手を広げ上げて音楽を渡り、音楽が変わってダンサーズと手を取り合って本舞台へと帰ると、
ダンサーズ4人が舞い継ぐ後ろ、本舞台中央奥にてシルバーの円冠を頭に乗せ、
ゴールドの飾りが輝き、両手首から腰へと白長布が繋がるロングドレス風ベッド着に替えて
移動盆にての立ち姿で進み出る。

花道から前盆へと進んでのベッド前半、立ち姿でベッド着の前を開いて動きつつ姿勢を下げ、
両足浮かせて身体を横に流した姿勢から両足浮かせの座り姿を経て、
身体を横に流した姿勢で音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、長布を連れた右手を振り上げた後、
「片ひざつき片ひざ曲げ立て」の座り姿で両手を胸前に合わせたところから、
両手で身体を抱く形を経て「片ひざつき片ひざ立て」で
両手をあおぎ上げていくポーズを切って見せる。
ついで「片ひざ曲げ片足伸ばし」の座り姿に着地してから、
右手をまっすぐに差し上げる「横開き」のポーズを決めて立ち上がる。
ベッド着を後ろ手に振り広げてから前で両手を合わせて一礼の後、花道を歩み戻って移動盆に乗ると、
片足を前に伸ばしての両手広げのポーズを決め、ついで両手を大きく広げ動かし、
腰を落として前から横へ両手を広げてからの立ち姿にて片手を横に差し伸ばした姿で、
閉まる銀幕の陰へと姿を消していく。


【中休憩】
BGMタイムでは「冒険」にちなんだ2曲が「INTERMISSION 休憩中」の文字投映とともに流れる。
その間にスタッフによるリング設置も。そして「3rd」の出演者紹介を上映。

 ■永澤ゆきの/2023年1月公演「跳!」6景“武士”
 ■武藤つぐみ/2023年3-4月公演「FEMME FATALE 3rd」6景“小さな悪の華”
 ■鈴木千里/2023年2-3月公演「FEMME FATALE 2nd」4景“キス・ミー・ケイト”
 ■西園寺瞳/2023年2月公演「FEMME FATALE 1st」3景“ナイトメアー・ビフォア・クリスマス”
 ■沙羅/2023年1月公演「跳!」2景“神”
 ■赤西涼/2023年2月公演「FEMME FATALE 1st」4景“キス・ミー・ケイト”
 ■安藤もあ/2022年11-12月公演「夢音 DREAM ON 2nd」7景“メルダとプリンセス”


【5景=武藤つぐみ】
プロローグ映像にシャッターが投映されると白幕が上がり、本舞台中央奥に構えた4人のもとに、
赤ジャンパーに赤レザーパンツスタイルの武藤が下手奥から加わって暴走少年たちの群舞がスタート。
途中のバイク疾走シーンで、武藤はゴーグルを着用。
前盆から花道まで展開し、本舞台中央奥へと戻って音楽を渡ると、
フラッシュ照明シーンは「1st」より短くなり、
武藤はハケずにバイクのシートに横座りして着替える変化も。
4人が走り去ると、ジャンパーは羽織ったままレザーパンツを脱ぎ、
赤バンドを脚に着けた黒ニーハイブーツ姿に替えて、
本舞台中央にていったん腰を下ろしてから前盆へと歩み入る。

前盆にてひざつきに姿勢を下げての手の振りで動いた後、音楽が変わるとリングが降下。
武藤がカラビナを外してセッティングを終えるとリングが上昇し、
まず下端にぶら下がって前盆と花道を振り子で往復してから、両手で支持しての高速回転を経て、
腰で支持しての片足振り上げ、横伸身でのI字開脚などを披露していく。
ついで「ゆりかご」から下端に両足を掛けての回転の後、
「片足片手つかみ」へと変化し、逆さY字開脚から横伸身へと展開。
下端に腰掛けた後、上端の吊り紐をたぐって上り、
下端に立っての片足振り上げの形を見せて地上に降り立つと、
下端にぶら下がって花道から前盆への振り子を披露する。
リングから離れて花道にて展開した後、ジャンパーを脱いで本舞台中央に腰を下ろし、
立ち上がるとジャンパーを片肩に掛けて左手を上げつつ、
閉まる銀幕の間に吸い込まれるように歩き去るエンディング。


【6景=広瀬あいみ】
広瀬はサイドに三つ編みを仕込んだブロンドロングウィッグをつけた姿で、
ロングの沙羅との二人舞を柔らかく、そしてダイナミックに進めていく。
火の手が上がるシーンでは、広瀬が本舞台中央前に立ち、
後ろから沙羅が抱き締める演技を基本形に、いくつかのバリエーションで演じていく。
音楽終わりで暗転し、音楽が変わると広瀬は本舞台中央奥にて
頭に三角耳を着け、濃青色のシースルーロングベッド着に替えた姿を現し、
腰を下ろしてから横転しつつ本舞台前方から花道へと進んで立ち上がる。
そして前盆へのスポット2灯に導かれるように前盆へと歩み入る。

ベッド前半、立ち姿でベッド着の前を開いてのターンからひざつきに姿勢を下げた後、
腰を下ろすと、両足浮かせ上げから「V字開脚」、
ついで音楽を渡りつつ「片ひざつき片ひざ立て片手差し上げ」のポーズを切って見せる。
ベッド後半では、片ひざつきの姿勢から腰を下ろし、
ついで立てた片ひざに片手を預け置いてから、片ひざを軽く曲げた座り姿での両手差し上げを経て、
「スーパーL」と「3点支持」のポーズを決めて見せた後、
「片ひざつき片ひざ立て」の姿勢でベッド着を柔らかく振って立ち上がる。
両手をしなやかに振っての動きから花道へと引き、立ち姿にて両手で身体を抱くような振りから、
本舞台のオペラ幕前にて後ろ立ち姿での「上体反らし片手差し上げ」の形を決め、
ベッド着の裾を振り広げつつ「片ひざつき片ひざ立て」にて構えた姿で、暗転の中へと姿を消していく。


【7景=南まゆ】
南をはじめとした各キャラクターはそのまま引き継がれ、
元気いっぱいのアクティブな群舞を本舞台から前盆、花道まで展開して演じていく。
音楽が変わると6人が舞い継ぎ、本舞台中央奥にてダンサーズ2人がサポートしつつ南が
シルバーティアラを頭に乗せ、胸にゴールド飾りが輝き、肩を白とレモンイエローのフリルが飾る、
赤と白のバンドが着いたレモンイエローのロングドレス風ベッド着に替えて、
移動盆にての立ち姿で進み出て、花道に下り立って前盆へと歩み入る。

立ち姿で音楽を渡ってのベッド前半、裾を振り広げてのターンから腰を下ろすと、
ベッド着の前を開き、腰を着いてゆっくりと進めながら音楽を渡る。
音楽が変わってのベッド後半では、
片ひざを軽く曲げ立てた座り姿からの「後ろ手つき上体反らし」の形や、
両ひざ立ちで上方を見上げながら片手を振る仕草をみせた後、
「片ひざつき片足横伸ばし片手差し上げ」と
「片ひざつき片手片足振り上げ」のポーズを切って見せる。
ついで両ひざ曲げの座り姿から片ひざ曲げ立てであお向けに倒れ、
片手差し上げの後、両足揃え振り上げなどで動いていく。
上体を起こすと、「片ひざつき片足振り上げ片手横伸ばし」と
「腰上げでの片ひざ曲げ立て片足伸ばし片手差し上げ」のポーズを決めて立ち上がる。
一礼の後、花道を歩き戻って移動盆の前ツラに腰掛けてから、
「片ひざつき片ひざ立て」の座り姿での手の振りで進め、
立ち姿で片手を差し上げた形をみせた後、後ろ立ち姿でベッド着を下ろすと、
振り返って片手を差し上げた立ち姿で閉まる銀幕の後ろへと姿を消していく。


【フィナーレ】
威勢とテンポのいいフィナーレ。シルキーピンクの長着を羽織って大漁旗を掲げた南が加わり、
本舞台上手ツラにて腰掛けての展開の後、メンバー紹介のMCは5景とともに武藤に受け継がれる。
「南まゆ」のコールからまもなく本舞台中央奥へと引き、
フォーメーションを作ってオペラ幕が下りてくると、
武藤の「ご来場いただき誠にありがとうございました!」の声で幕を閉じる。


(敬称略・観劇日:2023(令和5)年5月1日(月)

【浅草】「ADVENTURES 1st」楽日レビュー

 春から初夏への冒険の第一章「1st」楽日は、世間で言う「ゴールデンウィーク」前半の日曜日に当たる僥倖に恵まれた。人の流れが戻りつつある中で迎えた本公演は、初日から楽前までで「大入り」8回、うち「ダブル大入り」2回と大いに賑わいを見せてきた。

 そして迎えた楽日、当然のように1回目からほぼ満席で立ち見の観客も並ぶ場内となり、いつもの日曜日なら徐々に引いていく流れになるところ、むしろ客席の熱量は増すばかり。それに共鳴するように演者、そしてステージのボルテージも上がっていく、実に“楽日らしい楽日”の光景が広がっていった。その一日をプンラスで観劇。


<楽日ひとことレビュー>
【1景=花井しずく】
探検隊長としてコミカルなシーンを交えた本景を、
「顔芸」とも言いたくなる豊かな表情と、元気いっぱいの振りで楽しく演じてみせていただいた。
ベッドから戻りの花道もアップテンポで盛り上げ、
観客参加型の「グルグル腕回し」での一体感醸成も効果的で、
トップバッターとしての役割を見事に果たしてみせてくれたステージであった。
最終回では探検地図を披露した上、客席にプレゼントのサプライズ。
どうやら地図ではなく、共演者のユニークな写真だったようであるが…。


【2景=沙羅】
まるで生き物のような動きを見せる「水袖」の優美な扱いから、
長剣に持ち替えた後の緊張感みなぎるシーンと、
さすがの演じぶりを息を詰める思いで拝見させていただいた。
ロング、さらにスーパーロングでの日々で、
それぞれの表現がどのような深まりを見せていくのか、引き続き観続けていきたい。


【3景=藤川菜緒】
おてんばで好奇心旺盛な少女が、おじさんを翻弄しつつパリの街を冒険して回るワクワク感を、
豊かな表情と小宮山とのコミカルなツインダンスで見事に表現してみせてくれた。
ベッドでの前半はゆったり、後半は畳み掛けるような緩急も鮮やかで、
表現巧者の演じぶりを存分に味わわせていただいた。
最終回で看板がはじめから「ザジ」面に。「あれっ?」と思っていると、二人で返した裏面には、
「ADVENTURES 1st 20日間ありがとう! byなおぴ&こみー」と手書きで描かれた
サンクスメッセージが貼られているという粋なサプライズ。場内から大きな拍手が贈られた。


【4景=橋下まこ】
旧約聖書にモチーフを求めた本景。
その人物像をダンサーズとのダイナミックな群舞で見事に描き出してみせてくれた。
祈り、そして思いを込める振りから感じる意志の強さは、本景テーマとも重なるもの。
ベッドや戻りの移動盆も、“テッパン曲”の持つ曲の力に負けることのない存在感を見せつつ、
中トリとしての堂々たる演じぶりに、一段の成長を見たステージであった。
最終回は、笏を握る手にも力が入る、なお一層の気迫の演技。
曲替わりにまたがって切って見せる「祈りのスワン」のポーズで、
いつもなら拍手が起きるところ、場内は水を打ったように静まったままとなった。
それはまさに演者・橋下まこの気迫に場内が圧倒された“奇跡の瞬間”であった。


【5景=小宮山せりな】
原作のキャラにかなり忠実な群舞はもちろんのことながら、やはり圧巻はエアリアルリング。
高い技術に裏打ちされたダイナミックなリング技の数々は、
場内、特に初見の観客に大きなインパクトを与えていた。
戻ってきた外国人観客が身を乗り出し、
思わず歓声を挙げる光景も一度や二度ではなかったことが、その何よりの証左であったと思う。
最終回では客席の手拍子を煽り、さらにボルテージを上げたパフォーマンスで締めくくった。


【6景=須王愛】
ツインダンスは、二人(二匹?)の間に交わされる心の声が聞こえてくるような温かい演じぶり。
火に包まれたシーンで毎回のように違いを見せる二人の演技も、
信頼感に裏打ちされたものとして心に残る。
ベッドもしっとりとした展開で見せた後、
後半で音楽に乗って聞こえてくる遠吠えに須王が前盆で振り返り、
花道へとたどる場面は、なんとも言えない切なさを感じさせるラストであった。
最終回、火に追われる場面で、花道たもとにひざつきに座った沙羅の前に進んだ須王は、
向き合って沙羅の額に軽くキスをしてみせた。
意表を突かれるとともに、20日間の絆を感じさせる印象深いシーンとであった。


【7景=百瀬りこ】
初日は、表情はガチガチに緊張、着替えも間に合わずと、
新人デビューらしいステージングは、観ていて“キュンキュン”するような演じぶりであったが、
そこからの20日間で見事な「上げっぷり」を見せ、
楽しそうに笑顔いっぱいで舞い、バックの共演者やダンサーズとコンタクトを交わし、
さらにファンサービスまでしっかり出来るまでになったことに
改めて“キュンキュン”させられる楽日となった。
ぜひまたこの「浅草」のステージで、さらなる冒険に挑む姿を拝見出来ることを楽しみにしたい。


<楽日あいさつ>
 場内の熱量も高く最終回フィナーレのオペラ幕が閉まると、拍手が恒例の“督促手拍子”に変わるが、それほどの間を置かずに、再びオペラ幕が開く。初の大トリの任を終えた百瀬がマイクを握り、「楽日あいさつ」の口火を切る。

【百瀬りこ】
「本日は浅草ロック座『ADVENTURES 1st』にお越しいただき、誠にありがとうございます。
 本日もみなさまのおかげでダブル大入りを頂くことが出来ました。ありがとうございます。
 それでは楽日あいさつということで、1景のしずく姐さんからお願いします。」

【花井しずく】
「1景を担当させていただきました花井しずくです。
 えーと、うーんと、うーん…『ADVENTURES』の1景と言えば、みたいな
 とても人気だったと聞く景の再演ということで、少しプレッシャーもあったんですけど、
 私らしく出来たかなって思っています(場内拍手)。
 今週はデビューのりこちゃんと一緒で、自分のデビュー週を思い出すことがたくさんあったりして、
 あぁ、尊いなぁと思いながら、毎公演踊らせていただきました。
 お勉強を今週はいっぱいさせていただいて、お姐さんたちのステージに真摯に向き合う姿とか、
 それをお客さまが受け止めて考えてくれたりとか、
 いろんな感情で受け取ってくれたりとかすることって、とっても尊いなと思って、
 こういうステージに向き合う環境にいられることと、
 いっぱい練習して頑張ったことを、ちゃんと受け止めてくれるお客さまがいることが
 本当に私にとって宝物だなって思わせていただきました。20日間ありがとうございました。」

【沙羅】
「2景を担当させていただきました沙羅です。
 20日間支えてくださった方々、本当にありがとうございました。
 明日からまた41日間頑張りますので(場内どよめく)、よろしくお願いします。以上!」

【藤川菜緒】
「はい、今回3景を担当致しました藤川菜緒です。
 3景は原作の映画があって、『地下鉄のザジ』という映画なんですけど、
 ザジちゃんは本当に生意気で、おませで、わがままで、やんちゃな子だったんですけど、
 そんなザジちゃんになって毎日せりな姐さんにいたずらして、振り回して
 いろいろやんちゃなことをさせていただいて、二人で踊れて本当に楽しかったです。
 そして今週デビューのりこちゃん、実は昔から知り合いで、
 当時から頑張っているところを知っていたので、今週こうやって踊り子としてまた再会出来て、
 毎日一緒に踊れて、ミラーボールを背負っているりこちゃんを観たら、
 自分のこと以上にうれしくて、そんなりこちゃんがデビューしてくれて、
 本当にうれしいなって思ってます。改めてデビューおめでとうございます(場内拍手)。
 20日間すごく楽しい冒険が出来ました。みなさま、ありがとうございました。」

【橋下まこ】
「4景を担当しました橋下まこです。
 今回はちょっと一生懸命頑張って踊りまして…あんまりパッと出て来ないんですけど…
 とても自分好みの演目を踊らせていただいて、とってもやりがいのある20日間になりました。
 ちょっともう、出て来なくて、あんまり…4景については…。
 なので思い出したらSNSに書きたいと思います。
 今週はりこちゃんデビューで、ちょっとしずくちゃんに便乗して、
 デビュー週のことを思い出してみたんですけど、ちょっと覚えてなくて(笑)、
 いや、覚えてるんですけど、初乗りのことを思い出してみたんですけど、
 私こんなにしっかり出来てたかなとか、こんなに周りに気を配れていたかなとか、
 そういうのをすごい思って、初乗りで大変な中、一生懸命、ダンスもですけど、
 いろんなことをこなしてくださって、カッコよかったです。
 無責任なことは言わないですけど、たぶんまた乗ってくれると思うので(笑)、
 私も一緒に応援していきたいと思います。
 ということで20日間、たくさん観に来てくださって、ありがとうございました。」

【小宮山せりな】
「5景『AKIRA』を担当させていただきました小宮山せりなです。
 今回は『AKIRA』のバイクをリングに見立てて、ピーキーなリングを出来るように
 疾走感のあるリングが出来るように日々思いながら演っていました。
 りこちゃん、サイコーです!いつもみんなに気遣いが出来て優しくて、
 ぴよちゃんのこともすごいかわいがってくれて、本当に天使みたいな、すばらしい、
 これからもぜひ、ぜひぜひぜひ乗って欲しいです。
 私のデビュー、浅草初乗りの時の初の1回目のステージなんて、途中で振りが分かんなくなって、
 分かんなくなった私は、何を思ったのか袖に帰りました(場内笑)。
 『もうダメだ』と思って袖に帰ってたら、
 舞台袖の人に『なんで帰ってきてるの、戻って!』と言われて、戻らされました。
 りこちゃん、すごく優秀で、マジでカッコよかったです。これからもぜひ乗ってください。
 ありがとうございました。」

【須王愛】
「6景の『ウルフウォーカー』を踊らせていただきました須王愛です。
 今回はSNSでまだ上げてなかったんですけど、『ウルフウォーカー』という映画を題材にしていて、
 結構メッセージ性の強い映画だよと言われて見ていて、それを担当させていただいて、
 沙羅姐さんとペアダンスで、すごくすごく緊張したんですが、すごいいい経験になりました。
 私も一緒に冒険することが出来て、いっぱいの経験が出来たので、
 その経験を今後のポラ館でも、また浅草でも、経験を生かして頑張っていきたいと思います。
 そしてりこちゃん、分からないことをちゃんと『ここが分からない』って聞いてきてくれたり、
 すごい疲れていると思うんですけど、ずっと楽屋でも笑顔を絶やさず話し掛けてくれることが
 すごいうれしくて、これからも一緒にいっぱい頑張っていこうね!
 ということでまだまだここではしゃべり足りないことがいっぱいありますので、
 明日からの川崎でみなさんに伝えたいと思います。今週も20日間、どうも『Thank you』でした!」

【百瀬りこ】
「7景を担当させていただきました&今回浅草ロック座デビューの百瀬りこです。
 今回この浅草ロック座は、自分から出たいですと言って、
 志願してここのステージに立たせていただくことが出来ました。
 最初は右も左も分からない状態で、本当にパニックで、このままどうなっちゃうんだろうって
 観ているお客さまの、いろんな人をハラハラさせてしまって、もうヤバイ…ってなったんですけど、
 でも何とかこの20日間完走することが出来て、本当によかったです。
 この憧れの舞台に立って、こんなすごいお姐さんとご一緒させていただいて、
 楽屋でもステージでも優しく接していただいて、本当にありがとうございました。
 このステージで私のことを初めて知ってくださった方にも、
 これからもまたどこかで姿をお見せ出来るように私も頑張っていきたいと思うので、
 次の目標に向かって頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。」


 そして「大入り9回目」「ダブル大入り3回目」とともに「1st」千秋楽を祝う「三本締め」が百瀬の音頭で打たれ、アンコールウォーク。ところが「ダブル」にちなんで前盆を2周するうちに、フィナーレ曲が先に終了(笑)。ちょっとコミカルな終わり方も今シーズンらしいといったところでオペラ幕が下り、冒険譚の第一章は無事にその幕を下ろした。


(敬称略・観劇日:2023(令和5)年4月30日(日))

【浅草】「ADVENTURES 1st」エトセトラ

 今公演の「ADVENTURES」というタイトルは、2019年9-10月公演以来、約3年半ぶりのリバイバルとなるが、本公演の香盤表(最近はロビーには貼り出さず、階段を上がったテケツ前、突き当たりの非常扉に貼ってある1枚のみとなっている)には、いわゆる「景タイトル」は記載されていない。ほとんどの観客にとっては、タイトルが書いてあってもなくても、ステージを観るにあたっては関係ないと思われるが、一部の“沼落ち”した観客にとっては、記載のあるなしは死活問題であるといっても言い過ぎではない。

 ちなみに前回の「ADVENTURES」では景タイトルの記載があった。(1)大見/原ヒロシ探検隊 (2)鬼ヶ島 決 けじめ 戦 (3)西遊記/gravitation (4)アン・ボニー&メアリー・リード (6)トラック野郎 (7)Prayer (8)モルジアナ (9)ADVENTURES となっていたわけだが、それでも解釈に頭を悩ませる景があったりして、大いに楽しく苦しんだ(笑)ことを思い出す。

 そして本公演、景タイトルが明示されていないということは「エトセトラ」の腕の見せ所…とまで大見得を切るつもりはないが、モチーフ探索の楽しみも与えてもらったと解釈して“心地よい泥沼”を楽しんでみたいと思う。しばしお付き合いいただければ幸いである。なお、いつものように「本エトセトラの内容は一個人の見解・想像であり、内容保証はありません。また受け止め方には個人差があります。ご了承ください。」


【1景=花井しずく】
■本景は前回の「ADVENTURES」1景の再演。
 タイトルをつけるなら「花井ヒロシ探検隊」で異論はないであろう。

■元ネタはもちろん、昭和の子供たちを81分間テレビの前に釘付けにした
 日本テレビ「水曜スペシャル『川口浩探検隊シリーズ』」である。
 放送は1978~1985年、終了から既に38年の月日が流れようとしているこの番組は、
 ジャングルの奥に生息する謎の巨大生物や、前人未踏の洞窟の奥深くに潜む未知の動物、
 果ては未開の地に暮らす原住民などを、俳優の川口浩さんを隊長とする探検隊が、
 数々の危険を乗り越えながら探検していくというスペシャル番組であった。
 もちろん「原始猿人バーゴン」や「双頭の巨大怪蛇ゴーグ」や「恐怖のムル族」が
 そう簡単にテレビカメラの前に姿を現すはずもなく、
 番組の最後でそれらしい影が画面の隅をチラッと横切って、エンディング…という回も数知れず。
 しかし当時の視聴者は、今で言う「ヤラセ」や「演出」であることを十分に知りつつ、
 そして最後まで本物の「猿人」や「怪蛇」や「原住民」がどうせ出てこないことを承知の上で、
 すべてをエンターテインメントとして楽しんでいたのである。
 コンプライアンスに縛られ、「炎上」に怯え、萎縮した表現に汲々とする現代のテレビに比べ、
 なんと大らかで、ワクワクに満ち、ドキドキする「箱」であったかと、
 昭和のテレビっ子の一人として、1景を観るたびに懐かしく思うのである。
1_01.png

1_02.png
 (YouTube「川口浩探検隊栄光の軌跡 生物偏 1」より引用)

■(なんだか熱くなってますが…)一方で、番組全体としては演出に満ちたものであったとしても、
 その裏側で視聴者を楽しませるためのテレビ番組を作るのだという
 川口浩や番組スタッフの熱い思いがあったことを再評価する動きもあり、
 去年暮れには、当時のスタッフが重い口を初めて開いた証言を元にした書籍も出版されている。
1_ヤラセと情熱
 「ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実」プチ鹿島著(双葉社)

■そういえば前回の「ADVENTURES」1景のタイトルが「●●ヒロシ探検隊」となっていたのは、
 「川口浩」の後を継ぐ形で、2002~2005年に「藤岡弘、探検隊シリーズ」が
 放送されていたことを踏まえ、どちらでも通じるように「ヒロシ」としたようである。

■百瀬隊員が尻を噛まれ、花井隊長が退治する「巨大ワニ」。
 3年前の公演で出演していた「初代・巨大ワニ」が、
 公演終了後に大見はるか元隊長にもらわれていったことを知る熱心なファンの方々からは、
 「あのワニ、大見ワニを連れ戻してきたのか?」という声も挙がっていた。
 どうやら「別の新しいワニを買ってきた」が正解の模様。

■花井隊長がワニに馬乗り(ワニに「ワニ」乗りが正当?)になって退治している間、
 ダンサーズ隊員4人が後ろで思い思いの行動を繰り広げる細かい演技にも注目したい。
 一例として上手側から
  *茶隊員…突然、くしゃみや痒みなどを諸症状とする「ワニアレルギー」を発症
  *紫隊員…十字を切ってひたすら神に祈る
  *緑隊員…「バッグにしたらいくつ作れるかしら」と文字通り皮算用
  *青隊員…「それパンチだ!そこで決めちゃえ!」と自分は手を出さずに煽る係

■[再使用曲]1~4曲目まで、すべて3年前の前公演1景の曲を再使用


【2景=沙羅】
■本景のモチーフは、2004年の中国映画「LOVERS(中国語題『十面埋伏』)」と推測される。
 沙羅が扮しているのは、反政府組織「飛刀門」の頭目の娘(の替え玉であることが後に明かされる)
 小妹(シャオメイ)で、映画ではチャン・ツィイー(章子怡)が演じている。
2_00.jpg
 (映画「LOVERS」DVDパッケージより引用)

■冒頭、上手、下手の紗幕に竹林のような緑の揺らめきが投映され、
 風に吹かれる竹の葉のような音もミックスされている。
 これは映画後半で描かれる「飛刀門」のアジトが、
 深い竹林の中にあることをイメージしているものと思われる。
2_01.jpg
 (映画「LOVERS」より引用)

■「水袖」を着けて舞うシーンは、映画では、小妹がスパイとして潜伏していた遊郭を、
 討伐役人の金(ジン)(金城武)が「飛刀門」摘発のために訪れた際、
 金の前で小妹が舞を披露した場面をモチーフにしていると考えられる。
2_02.jpg

2_03.jpg
 (映画「LOVERS」より引用)

■本景バックの須王と百瀬、初見時は「ノンラーとアオザイだと、ベトナムっぽいけど…」
 と思っていたが、「飛刀門」の衣装が、ほぼ同じ外見であった。
2_04.jpg
 (映画「LOVERS」より引用)

■小妹は「盲目の踊り子」として金の前に現れている。
 沙羅も移動盆から花道に下り立つ時に、移動盆の前縁を手探りで触るなど、
 目の見えない役を演じている様子が見て取れる。
 しかし映画では、盲目である頭目の娘の替え玉となるため、
 実際は見えているのに目の見えないふりをしていたことを明かす場面がある。
 本景でも戻りの花道から移動盆で、目線での演技へと切り替えているように感じられる。。

■映画では、金は同僚の劉と二人で、組織を一網打尽にする手柄を挙げようと、
 いったん捕らえた小妹をわざと逃がし、金が随風(スイフォン)と名を変えて
 組織に戻る小妹に同行する作戦を立てる。
 逃避行の途中で襲いかかる政府側の追っ手との戦い(もちろん作戦のうち)の中で、
 金は小妹に次第に思いを深め、討伐という任務との狭間で苦悩するようになる。
 一方の小妹も、金の思惑を知りながら北へ向かう旅を続けるうち、
 金が随風として語った「風のように自由に生きる」という言葉と生き方、そして金に惹かれていく。
 映画ではラストに向けて、金とともに討伐役を担っていたはずの劉が、
 実は「飛刀門」が政府側に送り込んだスパイで、さらに小妹の恋人であったことも明かされ、
 組織への忠誠を誓うか、愛する人との逃避行を選ぶかを巡り、
 3人は悲劇的な結末へと突き進んでいくのであった。

■冒頭の「水袖」シーンでは「緑色」に見える沙羅の衣装。
 ところが「長剣」シーンになると「水色」に一変する。これはどのような原理であろうか。
 これを理解するには「長剣」シーンから遡った方が分かりやすい。

 「長剣」シーンは、地明かりとして「白色光」の照明が中心となっている。
 「白色光」はいわゆる「光の三原色」と言われる「赤」「緑」「青」が混ざった光である。
光の三原色
  (光の三原色)

 これに対して衣装の布地は「白色光」のうち「赤」を吸収し、
 「緑」と「青」の光を反射することにより、
 その2色の光が混ざった「シアン(水色)」の衣装色に見えていると考えられる。
2_05.png

 一方の「水袖」シーンでは、ピンスポや地明かりは「黄」にピークがある照明となっている。
 「黄色光」は「赤」と「緑」が混ざった光であり、
 衣装の布地は「赤」を吸収するので、
 残った「緑」の反射光によって緑色の衣装に見えるのである。
2_06.png


【3景=藤川菜緒】
■本景モチーフは、プロローグ映像やカフェ看板裏側の女の子のイラストなどから
 1960年制作のフランス映画「地下鉄のザジ」と考えられる。
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3_02.png
 (映画「地下鉄のザジ」より引用)

■この映画は、小説家レーモン・クノーの同名小説を原作にした
 スラップスティックコメディ仕立てになっている。

 (あらすじ)
 初めてパリにやって来た10歳のおてんば少女ザジ。
 ところが楽しみにしていた地下鉄は、ストライキで運行停止中。
 親戚のガブリエルおじさんに預けられたザジは、部屋を抜け出し、
 パリの街をさまよう冒険に出掛けるが、行く先々で大騒動が持ち上がる…。

■物が多数あると数えたくなる性癖はいかんともし難く、風船の色別数を数えてみる。
 が、どうも日によって数が異なってしまった。一例として下手側の風船群の計数記録を挙げる。

  *4月15日…白8・青6・赤4・赤光1
  *4月19日…白7・青5・赤4・赤光1
  *4月21日…白7・青5・赤5・赤光1

 もちろん数え間違えが相違の原因である可能性も大いにあるが、
 他景ベッドなど本舞台幕が閉まっている時に、ステージ奥から「バンッ!」と
 風船の割れるような音が聞こえてくることがあるところをみると、
 風船自体が入れ替わっているために日によって数が異なっている可能性も否定出来ない。

■プロローグ映像のベースは「青・白・赤」のトリコロール。
 ベッド着も「白地」に「赤と青のライン」、
 さらに「白ワンピース」「青グローブ」「赤シューズ」と3色を揃えている。

■[再使用曲]2曲目は、2019年11-12月公演「PASSION」6景「巴里のアメリカ人」
 (木葉ちひろ/桜庭うれあ)2曲目でも使われた、フランスを象徴する曲である。


【4景=橋下まこ】
■本景モチーフは、ご本人ツイートによれば旧約聖書「エステル記」。

 (あらすじ)
 ユダヤ人モルデカイの養女エステルは、ペルシア王アハシュエロス(クセルクセス1世)の
 王妃に迎えられる。しかし自分やモルデカイがユダヤ教徒であることは明らかにしていなかった。
 ある時、宦官2人が王の暗殺計画を共謀していることをモルデカイが知り、
 エステルを通じて王に知らせたことで計画は失敗に終わり、宦官は処刑された。
 一方、王はアガグ人のハマンを高位につけた上、ハマンにひざまずいて敬礼するよう布告を出す。
 しかしこれに従わなかったモルデカイに恨みを募らせたハマンは、ユダヤ人全員の殺害を画策する。
 これを聞いた多くのユダヤ人が「粗布をまとい、灰の中に座って断食し、悲嘆に暮れた」。
 モルデカイも大声でわめきながら粗布をまとって嘆き、
 エステルに事情を説明した上で、王にあわれみを求めるよう伝える。
 しかしエステルから返事は「誰でも王に召されずに王の所に行く者は死刑に処せられます。
 王が金の笏を伸ばして許せば生き延びますが、自分は召されていないのです」というものであった。
 それに対してモルデカイは「あなたがこの王国に来たのは、
 もしかすると、この時のためであるかもしれない」と話して説得、
 エステルは覚悟を決め、王のもとを訪れる決意をする。
 エステルは王との謁見に成功、さらに暗殺計画を防いだのはモルデカイだったことを知った王は
 ハマンを処刑、さらにモルデカイの指示によりユダヤ人殺害計画の取り消し書が書かれた。

 この物語を通してエステルは、死を覚悟の上で王に謁見し、
 ユダヤの民を救う行動に出た勇気ある女性という位置づけになっている。

■ここから想像するに、4景の檻は「城の内外を隔てる壁」を意味し、
 ダンサーズのマント姿は「粗布をまとって嘆くユダヤの民」を表現しているのではないだろうか。

■一方でビジュアルモチーフは、マドンナが2006年に北米や欧州、アジアで60公演を行なった
 「Confessions Tour」における、1曲目(ちなみに曲名の読み方は「居ざっく」ではない)と同曲の
 パフォーマンスと推測される。
4_03.png

4_04.png
 (YouTube「Madonna - Isaac [Confessions Tour DVD]」より引用)


 (YouTube「Madonna - Isaac [Confessions Tour DVD]」)

 ちなみにこのパフォーマンスでは、
 ダンサーのマントはイスラム教の地域で女性が顔や身体を隠す「ヒジャブ」を表し、
 マントを脱いでいく振りは、制約からの女性の解放を意味しているとして
 当時、世界的に物議を醸したとの記録がある。
 もっともマドンナにとって“炎上事案”は珍しくもなんともないことではある。

■エステルのモザイク肖像がこちら。持っているものに見覚えはないだろうか…。
4_01.jpg
 (Esther, mosaic from The Dormition Church on Mount Zion in Jerusalem.)
 (ブログ「聖書のはなし ある長老派系キリスト教会礼拝の説教原稿」より引用)

■こちらも「エステル」。
4_02.png
 オキソ酸とヒドロキシ基を含む化合物との縮合反応で得られる化合物であるが、
 4景とは関係ない(おそらく)。

■[再使用曲]2曲目は、2018年11-12月公演「TEARS」、12月公演「LAST SCENE」
 5景「サン」(星崎琴音)/「もののけ姫」(赤西涼)の3曲目で使われた曲である。

■[空耳アワー]3曲目。沙羅さん、お呼びです。9回も。

■[再使用曲]4曲目の強制翻訳邦題“あなたは私に力をくれる”は
 「浅草」では女声ver.・男声ver.とも何度も使われてきた“テッパン曲”である。
 その使用履歴を振り返ると

  *2010年7月公演 4景=広瀬あいみ
  *2012年11-12月公演「Nouvelle Expérience」5景=沙羅/MIKA
  *2013年11-12月公演「ファンタジア」4景=長谷川凛/平松ケイ
  *2014年11-12月公演「ファンタジア2014」7景=灘ジュン/小澤マリア
  *2015年12月公演「déjà-vu」7景=水元ゆうな
  *2018年12月公演「LAST SCENE」9景=伊沢千夏
  *2022年2月公演「愛あればこそ」8景=川上奈々美

 と、そうそうたる景で使われてきたことが分かる。


【中休憩映像】
■次公演「ADVENTURES 2nd」の7人。1人を除いて残り6人全員「名前がひらがな」香盤。


【5景=小宮山せりな】
■本景のモチーフはプロローグ映像から明らかなように「AKIRA」である。
 「AKIRA」は1982~1990年にかけて講談社「週刊ヤングマガジン」に連載された
 大友克洋氏によるSF漫画。
5_01_AKIRA_(1988_poster).jpg
 (Wikipedia英語版「Akira (1988 film)」より引用)

 (あらすじ)
 1982年12月6日、関東地方で「新型爆弾」が炸裂、これをきっかけに第三次世界大戦が勃発。
 戦後の荒廃の中、東京湾に新首都「ネオ東京」が建設されたが、反政府デモ隊と警察が衝突する
 不穏な状況が続いていた。
 その街を、主人公の金田正太郎率いるバイクチームが、旧市街地で実験体「タカシ」と遭遇。
 チームの一員だった島鉄雄は「タカシ」とともに連れ去られ、超能力を覚醒。
 やがて破壊と殺戮を繰り返す存在へと変貌してしまう。

■登場人物紹介
 <金田正太郎(16)>
5_金田(「きかんしゃトーマス/あつ森/ハム太郎Wiki」より引用)
 バイクチームのリーダー格。仲間や走り屋からの人望も篤い。
 興奮剤のような薬物を日常的に摂取している様子がある。

 <山形>
5_山形(アニメ・ゲーム声優キャラクター検索ランキング「NeoApo」より引用)
 金田チームの特攻隊長的存在。桑田に次いで2番目に背が高い。
 激しい気性だが、仲間に対して義理堅く、面倒見もよい。

 <桑田満>
5_桑田満(「きかんしゃトーマス/あつ森/ハム太郎Wiki」より引用)
 金田チームの一員。背が高い。アニメ版にのみ登場。

 <甲斐>
5_甲斐(「きかんしゃトーマス/あつ森/ハム太郎Wiki」より引用)
 金田チームの一員。小柄。ジャケットにネクタイといったトラッドな服装を好む。

 <ケイ>
5_ケイ(アニメ・ゲーム声優キャラクター検索ランキング「NeoApo」より引用)
 反政府ゲリラの少女。身長166cm。金田に窮地を救われ、行動を共にする。

■小宮山は2018年9月公演「Once Upon a Dream 1st」1景「赤ずきん」の登場シーンで、
 背中に「惡華厨忌」の文字入り特攻服で花道をミニバイクで走り抜けた実績の持ち主だけに、
 今回もバイクで舞台を疾走して欲しかった。


【6景=須王愛】
■モチーフは映画「ウルフウォーカー」と推測。
 映画「ウルフウォーカー」は、2020年国際共同制作で作られたアニメーション映画である。
 中世からアイルランドに伝わる、眠ると魂が抜け出してオオカミになるという
 「ウルフウォーカー」を題材に描いた作品。

 (「映画『ウルフウォーカー』予告編」)

 (あらすじ)
 オオカミハンターを父に持つ少女ロビン。ある日、森で偶然出会って友だちになったのが
 人間とオオカミが同じ身体に共存し、魔法の力で傷を癒やす能力も持つ
 「ウルフウォーカー」のメーヴだった。
 メーヴは母親のモルがオオカミの姿で森を出たまま戻らないことをロビンに打ち明ける。
 翌日、モルらしきオオカミが檻に囚われていることを知ったロビンは、
 モルを助け出し、オオカミ退治を止めさせることを決意する。
 それはハンターである父、そして容赦なくオオカミ退治を進める護国卿との闘いでもあった。

■1曲目後半で照明がオレンジ色に染まり、
 本舞台奥の上手、下手で、風に煽られた布が炎のようにはためく装置が動き出すシーン。
 映画後半で、オオカミ退治に執念を燃やす護国卿が
 森に火をつけて焼き払う場面を表現していると思われる。
 ここでの須王と沙羅は、普通に考えれば「メーヴ」と「ロビン」であろうが、
 筆者には沙羅がどうしてもメーヴの母親の「モル」に見えて仕方がないのであるが…。
6_01.png

6_02.png
 (「映画『ウルフウォーカー』予告編」より引用)

■この山火事の場面で、須王と沙羅が近づき、寄り添うシーンがある。
 初日は「本舞台中央奥にて須王が伏せ、沙羅が寄り添う」という動きであったが、
 日が進むうち、多種多様な振りが登場することとなった。
 筆者が実見した演じ方を分類・整理しておきたい。

 [Aパターン:本舞台中央「奥」で展開]
  *(A-1)本舞台中央奥にて須王が伏せ、沙羅が寄り添う
  *(A-2)本舞台中央奥にてひざ立ちになり二人で抱き合う

 [Bパターン:本舞台中央「前」で展開]
  *(B-3)本舞台中央前方にてひざ立ちになり二人で抱き合う
  *(B-4)本舞台中央前方にて二人で背中合わせで座る
  *(B-5)本舞台中央前方にて沙羅が倒れ、須王が介抱する
  *(B-6)本舞台中央前方にて須王がひざつきに座り、沙羅も向き合って座って手を取り合う
  *(B-7)本舞台中央前方にて須王が立ち尽くし、後ろから沙羅が優しく抱き締める
  *(B-8)本舞台中央前方にて沙羅が立ち尽くし、後ろから須王が歩み寄って向き合い手を取り合う
  *(B-9)本舞台中央前方にて須王が座り、後ろから沙羅が優しく抱き締める
  *(B-10)本舞台中央前方にて須王が立ち、花道を歩き出そうとするところを
      沙羅が後ろから手を取り、引き寄せて抱き合う


【7景=百瀬りこ】
■本景モチーフについては、ゲーム歴が「インベーダー」から「ブロック崩し」
 「平安京エイリアン」の後、「電車でGO!」まで飛んでいる筆者にはチンプンカンプンだったので、
 この方面に造詣の深い有識者の方のお知恵を拝借しました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

 <「勇者」=「ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…」>
7_ドラクエ3

 <「ククール」=「ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君」>
7_ククール

 <「マルティナ」=「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」>
7_マルティナ

 <「スライム」=「ドラゴンクエスト」シリーズ皆勤>
7_スライム

 <「ゼシカ」=「ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君」>
7_ゼシカ

 <「勇者」=「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」>
7_ドラクエ5
 (一部異聞あり)

■[再使用曲]4曲目は懐かしく思い出す方も多いのではないだろうか。
 2016年3月公演「FACE」7景“ペトルーシュカ”4曲目で使われた曲である。
 この公演の「1st」大トリでデビューしたのが南まゆ、「2nd」は川上奈々美であった。


【フィナーレ】
■[再使用曲]「浅草」フィナーレの定番曲であり、雅麗華さんの十八番としても知られるこの曲。
 2011年10-11月公演「ばさら」、2018年新春公演「華 HANA」、
 2019年5-6月公演「ERARTH BEAT 2019 RASING」と使われてきた来歴を有する。

■フィナーレ衣装は、2017年新春公演「舞 Mai」と
 2019年5-6月公演「ERARTH BEAT 2019 RASING」で登場した時には、
 大トリの南まゆ/君島みおのみ「赤」と「白」、
 そのほかのメンバーはダンサーズも含めて「若草色」と「白」の市松模様であったが
 (「舞 Mai」の武藤つぐみは「唐辛子売り」の別衣装)、
 今回はメンバーごとに色違いのカラフルな衣装に進化している。


(敬称略・観劇日:2023(令和5)年4月25日(火))
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